扁平コンジローマ(へんぺいコンジローマ、ラテン語: condylomata lata)とは、第二段階へ至った梅毒感染者の口、わきの下、陰部、肛門など、皮膚の湿った部位にできるイボ状の病変を特徴とする皮膚疾患。スピロヘータ(梅毒トレポネーマ)によって引き起こされる梅毒の感染第二段階(第Ⅱ期顕症梅毒)の症状として、丘疹性梅毒疹・梅毒性乾癬・梅毒性バラ疹とともに見られる。梅毒第2期には、感染から約3か月経過後、つまり、第1期梅毒症状の潜伏期移行から4~10週間経過後に進行する。
扁平コンジローマは、第Ⅱ期段階となった梅毒患者の約1⁄3に見られ、痛みを伴わない、粘膜およびイボ状の糜爛を特徴とする。性器および会陰部の温かく湿った部位に発生する傾向がある。これらの病変部にはスピロヘータが多く蓄積されており、高い感染力を有する。病変は数日から数週間後に見た目状は完治と誤解させるように完全消失し、再度潜伏期に進行する。梅毒感染から3年経つと第3段階(晩期顕性梅毒)へと移行し、感染者の皮膚や筋肉、骨に結節やゴム腫と呼ばれるゴムのような柔らかいできものが出来る。
関連項目
- クロモバクテリア感染症
参考資料




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