安堂 ホセ(あんどう ホセ、1994年 - )は、日本の小説家。東京都生まれ。身長187cm、血液型はA型。

来歴

2022年、「ジャクソンひとり」で第59回文藝賞を受賞してデビュー。同作が第168回芥川賞候補になる。

2023年、「迷彩色の男」で第45回野間文芸新人賞候補、第170回芥川賞候補に選ばれる。

2024年、「DTOPIA」で第46回野間文芸新人賞候補になる。同年、『ジャクソンひとり』がフランス語に訳され、マルキ・ド・サド賞候補になる。

2025年、『DTOPIA』で第172回芥川賞を受賞する。

人物

映画に関心が強く、アラン・J・パクラを好きな監督の一人として挙げる。映画制作やシナリオ執筆も試みていたが、一人で表現することに向いていると自覚して、シナリオから小説に転じた。実際、小谷野敦と倉本さおりによる第168回芥川賞選考結果についての対談で「映画のシナリオを小説にしたみたい(小谷野)」「令和版タランティーノみたい(倉本)」という評価が処女作に対してあった。安堂自身はタランティーノについて、島本理生との対談において、『キル・ビル』が好きだし表現技法には感心するものの、黒人による復讐の物語なのに黒人への暴力を楽しむような造りになっている作品でもある点が倫理的に良くないと、両価的感情を伴うかたちで評価している。もともと読書は好きではなかったが、川上未映子の詩集を読んだことから文学に関心を持ち始めた。好きな作家として他に黒田夏子、多和田葉子、松浦理英子を挙げている。

作品リスト

単行本

  • 『ジャクソンひとり』(2022年11月、 河出書房新社、ISBN 978-4-309-03084-5)
    • 初出:『文藝』2022年冬季号
  • 『迷彩色の男』(2023年9月、河出書房新社、ISBN 978-4-309-03141-5)
    • 初出:『文藝』2023年秋季号
  • 『DTOPIA』(2024年11月、河出書房新社、ISBN 978-4-309-03928-2)
    • 初出:『文藝』2024年秋季号

単行本未収録作品

エッセイ・書評

  • 「好きなセリフ」 - 『文學界』2023年1月号
  • 「読書日録」 - 『すばる』2023年4月号 - 2023年6月号
  • 「小説を助けてくれたいくつかの声」 - 『群像』2023年6月号
  • 「「革命」と「ハック」を整理する」(竹田ダニエル『SNS時代のカルチャー革命』書評) - 『群像』2025年1月号
  • 「本と批判についての確認」 - 『文學界』2025年3月号
  • 「人生は他人を眺めている時間の方が長い?」 - 『小説すばる』2025年3月号

脚注

外部リンク

  • 安堂ホセさん「ジャクソンひとり」インタビュー マイノリティーに武器となる言葉を。カジュアルに、普段の温度で - 朝日新聞(「好書好日」2023年2月4日)

日比野コレコカレンダー

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安堂ホセ『迷彩色の男』 青山ブックセンター本店

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