サッカロピン(Saccharopine)は、リシンの代謝中間体の一つ。少数の下等真菌、高等真菌およびユーグレナ藻に存在するα-アミノアジピン酸経路ではリシンの前駆体である。哺乳類と高等植物ではリシンの分解中間体の一つで、リシンとα-ケトグルタル酸の縮合反応で生成する。
反応
サッカロピンデヒドロゲナーゼによって合成される。
- リシン α-ケトグルタル酸 サッカロピン グルタミン酸 アリシン
病理学
いくつかの遺伝性によるリシン分解の異常は、サッカロピン尿症(Saccharopinuria)およびサッカロピン血症(saccharopinemia)の原因となる。
歴史
サッカロピンは1961年にDarlingとLarsenによって酵母菌から初めて単離された。
脚注




