MAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション、英略:MWAM)は、日本の5人組ロックバンド。所属事務所はFYD。レーベルはソニー・ミュージックレコーズ。略称は「マンウィズ」。頭はオオカミ、身体は人間という外見の究極の生命体5人で構成される。バンド名は英語で「使命を持った男」を意味する。その外見からオオカミバンドと俗称されることもある。
概要
公式設定としては、19XX年、地球が度重なる戦禍に見舞われていた時代、エレクトリックレディーランドと呼ばれる地球の最果てで、天才生物学者であるジミー・ヘンドリックスによるマッドサイエンスの結果生まれた生命体とされる。ジミー自身はギターを趣味としていたことで、音楽の能力がプログラミングされた。超人的な肉体と頭脳を持つため、アドルフ・ヒトラー、ヨシフ・スターリンと言った権力者から、ギレン・ザビに至るまで利用されることとなり、罪の意識に苛まれたジミーは誰の手にも渡らせぬよう、命と引き換えに南極の氷河の中に氷漬けにした。
凍結中は、オオカミならではの発達した聴覚で世界中の様々な音楽を聴いていたが、1997年に開催されたAIR JAMで演奏された音を聴いたことをきっかけに、音楽で何か世界を変えられないかと音楽活動を志すようになる。以後凍結状態が続いていたが、2010年になり、地球温暖化の影響で氷が融けてしまったために復活し、バンド活動を開始した。
バンド自体の結成時期は公表されていない。また、メンバーの年齢や国籍も非公開となっている。楽曲制作において、ギターのJean-Ken JohnnyとベースのKamikaze Boyが主に作詞を手掛けている。作曲は、Jean-Ken JohnnyとKamikaze Boyによってコード進行やリズムパターンとイメージが骨組みとして決定され、その後各パートごとの詳細なアレンジをメンバー全員で話し合いながら作り上げていく手法を取っている。Jean-Ken Johnnyがバースを歌い、Tokyo Tanakaがサビを歌う楽曲構成が大半を占める。
ライブでの登場SEにはバッド・レリジョンの「Man With A Mission」という自身のバンド名と同名の楽曲を使用している。なお、該当曲が収録されているアルバム「Recipe For Hate」のジャケットにはMWAMのメンバーと同じく頭が狼になっている人物が2人描かれている。
メンバー
メンバーの中ではJean-Ken Johnnyのみが唯一日本語を話すことが出来る設定だが、Tokyo Tanakaはボーカルを担当し歌唱しているほか、Kamikaze Boyはコーラスを担当し、日本語と英語を使用して歌詞を書いていたり、Spear Ribがインタビューに日本語で回答しているなど、発音自体は出来ないが理解はしている模様。また、「database feat. TAKUMA(10-FEET)」のライナーノーツではKamikaze Boyも喋れることが明らかになっている。なお、彼等の言葉は、固有名詞など一部の例外を除いて平仮名を使わず、かな文字は片仮名で統一するのが公式の表記となっている。文字数が多い場合は平仮名を使った表記にされることもあるが、これは「翻訳」と称されている。『月刊GiGS』(シンコーミュージック・エンタテイメント)では2012年8月号から編集部が独自に用意したという「マンウィズ変換器」が導入され、これによって「翻訳」されているが、この変換器はたびたび壊れており、その度に片仮名表記に戻っている。ドキュメンタリー映画『MAN WITH A MISSION THE MOVIE -TRACE the HISTORY-』では自動翻訳機「ガウリンガル」が登場し、Jean-Ken Johnny以外のメンバーも音声で発言している。
ライブではTokyo Tanaka、Jean-Ken Johnny、Kamikaze Boyの顔は下顎が大きく開いている。また、ライブ映像はなぜか下顎が映らないアングルで構成されている。テレビ出演時での演奏ではTokyo TanakaとJean-Ken Johnnyのみ下顎が開くことが多い。
Tokyo Tanaka
Tokyo Tanaka(トーキョー・タナカ)。メインボーカル担当。リーダー。好きなことは寝ることと歌うこと。好きな音楽はクラブミュージック。マイブームはステロイド注射。
通称タナパイ(タナカ先輩の略)。舌が右に出ている体格がいい狼。ライブでは七分丈のパンツを愛用。運動神経抜群、特技はスノーボードやスケボー等、エクストリームスポーツ全般。アイスと良く冷えたテキーラが好物。好きな肉料理はフィレステーキ。最も真面目な性格の持ち主、メンバーの暴走を制止するのは彼の役割である。
X(旧Twitter)では、「(¬з¬)」の顔文字と共に投稿される。
Jean-Ken Johnny
Jean-Ken Johnny(ジャンケン・ジョニー)。ギター、ボーカル、ラップ、作詞、作曲担当。特技は三点倒立とギター。好きな音楽はパンク・ロック。マイブームはチキンタツタ。
下顎が若干出ているため、通称シャクレ狼(受け口により穏やかな笑顔にみえるが、デビュー当時と顔が違うため、ファンはおろかスタッフから整形疑惑が浮上している)。トークに定評があり、ライブのMCやメディアでの質疑応答、メンバーの通訳は彼が担当。英語が堪能で海外のアーティストやメディアと通訳なしで話せる。趣味は漫画と映画鑑賞。好物は前述のチキンタツタと饅頭の茶のしずく、そしてがめ煮。いわゆる絡み酒で、タナカによくくだを巻いている。
X(旧Twitter)では、「(^^)」の顔文字と共に投稿される。
Kamikaze Boy
Kamikaze Boy(カミカゼ・ボーイ)。ベース、コーラス、作詞、作曲担当。特技はハンティングとベース。好きな音楽はロック。マイブームはテキーラ。既婚。
通称ボイさん、ナミカゼ。メンバー1の長身痩躯、スキニーパンツを愛用。ライブ後は打ち上げにより、大抵二日酔い。雨男ならぬ雨狼。遅刻や勘違いによる失敗が多く、周囲から「ポンコツ」と称されている。公式Twitterではメンバー1の迷走率を誇る。ライブではベースのネックに噛み付くパフォーマンスを見せるが、そのために歯がぼろぼろになり、1本差し歯になっているという。
X(旧Twitter)では、「(「゚Д゚)「ガウガウ」の顔文字と共に投稿される。
2022年5月16日、週刊誌で女性問題が報道され、これに伴い同年5月19日に活動自粛が発表された。
DJ Santa Monica
DJ Santa Monica(ディージェイ・サンタ・モニカ)。DJ、サンプリング、作曲担当。特技は自家発電とDJと阿波踊り。好きな音楽はヒップホップ。マイブームはエコバッグ。
通称サン太、サンちゃん。タナカとは逆に舌が出ている。サンタモニカに行ったことはない。「皿回しパーティー野郎」の異名を持つお調子者だが、繊細かつ常識人でもある。
Spear Rib
Spear Rib(スペア・リブ)。ドラムス担当。好きなことはご飯を食べることとドラムス。好きな音楽はヘヴィメタル。マイブームはスペアリブ。
通称リブちゃん。唯一常に口を開いており、メンバーでは最も小柄。公式ツイッターでは語尾に「〜ニク」がつく(サインや捺印も「肉」)。アイドル的存在である一方、辛辣な発言も多い。好物はコーラとスペアリブ。女性人気が特に高いことを自覚している節があり、ジョニー曰く「悦真っ盛り」。
X(旧Twitter)では、「ニク(・∀・)」のの顔文字と共に投稿される。
サポートメンバー
- E.D.Vedder(イー・ディー・ヴェダー)
- ギター担当。エディ・ヴェダーとは別人。パーカーのフードを深く被り、白塗りのお面をしている。「Feel and Think」など一部楽曲の作曲も担当。フェスなどでは本編開始前にVedderと同様の服装をし、MWAMと同じメンバー構成、よく似た声のスタッフがサウンドチェックを行う光景が見られる。
略歴
プロジェクト始動 - インディーズ活動
2010年3月7日、プロジェクトの始動が公式アナウンスされ、同日に渋谷eggmanにて行われた、Bar「ロックのこころ」およびeggmanによる共同企画イベント「Bar Come On Rock!!Vol.3(バカモンロック)」にて初ライブを行う。3月15日、楽曲「DON'T LOSE YOURSELF」のミュージック・ビデオをYouTubeに公開。6月25日、eggmanにて行われた、World Chordおよびeggmanによる共同企画イベント「World Standard Development Vol.4」にて、3曲入りの初の自主制作シングル「MAN WITH A MISSION」を会場限定で販売。
11月3日、FROM YOUTH TO DEATH RECORDSよりミニアルバム『WELCOME TO THE NEWWORLD』を1万枚限定で発売し、全国デビュー。公式先行発表されていた収録曲「DON'T LOSE YOURSELF」は、tvk『Mutoma』2012年1月度テーマソングに起用された。11月17日より全4公演で全米ツアーを行い、その際に告知ポスターを見たエアロスミスのスティーヴン・タイラーが「クール」と叫び、自身のステージで『WELCOME TO THE NEWWORLD』のタイトルを連呼したとされ、話題となった。
2011年3月17日、東日本大震災を受けて公式ブログ上で声明文を掲載し、被災地と被災者に向けて新曲「RAIN OF JULY」をMySpaceおよびYouTube上に公開。同曲は、収益分を全額被災地への寄付に充当するチャリティーシングルとして急遽制作され、ライブ会場限定で4月10日まで販売された。
4月6日、tvk『音楽缶#』2011年4月度テーマソングおよびWOWOW『Hits seeker』2011年4月度パワープレイに起用されたシングル「NEVER FXXKIN' MIND THE RULES」を、2,029枚限定で発売。発売直後の4月8日からは、全国ツアー『MAN WITH A MISSION JAPAN MARKING TOUR 2011』を全国11公演で開催。4月28日、日本クラウンからのメジャー・デビューを正式に発表。
メジャー・デビュー以降・2011年
6月8日、CROWN STONESよりフルアルバム『MAN WITH A MISSION』を発売しメジャー・デビュー。収録曲で、限定シングルで既に発表していた「FLY AGAIN」はミュージック・ビデオが制作され、tvk『Mutoma』2011年6月度テーマソングおよびテレビ東京『ゴッドタン』2011年6月度エンディングテーマにそれぞれ起用された。アルバムからは「FLY AGAIN」「RAIN OF JULY」「DANCE EVERYBODY」の3曲が各局ラジオで取り上げられ、全国計27のラジオ局でパワープレイおよび番組テーマタイアップを獲得した。
6月20日、東日本大震災の復興支援として、岩手県大船渡市にて炊き出しと支援物資の運搬を行う。7月3日、eggmanにて、全国ツアーの最終公演にて初のワンマンライブ『MAN WITH A MISSION JAPAN MARKING TOUR FINAL』を開催し、398人を動員。8月14日にはSUMMER SONIC 2011にて、東京会場BEACH STAGEに出演を果たす。9月9日には渋谷 CLUB QUATTROにて、初の自主企画ライブ『MAN WITH A MISSION presents THE MISSION Vol.1』を開催。
10月5日、ハロウィンをコンセプトとしたミニアルバム『Trick ot Treat e.p.』を発売。ニルヴァーナの楽曲「Smells Like Teen Spirit」のカバーを収録したほか、リードトラック「Feel and Think」はtvk『音楽缶#』2011年10月度テーマソングおよびテレビ朝日系『ストリートファイターズ』2011年10月度パワープレイに起用された。10月31日からは、全国ツアー「草食男子絶滅TOUR 2011/2012」を全国14公演で開催。
2012年 -
2012年1月3日より、ニッポン放送『オールナイトニッポン』のジングルを担当。1月27日、メジャー・デビュー・アルバム『MAN WITH A MISSION』が第4回CDショップ大賞に入選。2月10日、日本クラウン主催の第48回日本クラウンヒット賞をJ-POP部門で受賞し、贈呈式に出席。同席した北島三郎から好評と激励を受けた。
3月14日、インディーズ・デビュー・ミニアルバムに楽曲2曲を追加収録した『WELCOME TO THE NEWWORLD -standard edition-』を再発。本作で初出となる新曲「TAKE ME HOME」はミュージック・ビデオが制作され、日本テレビ系『音龍門』Baby Dragon's Gate(パワープレイ)に起用された。3月20日、カルチュア・コンビニエンス・クラブがTSUTAYA RECORDSで配布するフリーペーパー『VA』2012年4月号誌上より、Jean-Ken Johnnyの初のコラム「MAN WITH A MISSION ジャンケン・ジョニーの“イヤァ〜…映画って本っ当にイイもんですね〜”」が連載開始。
4月4日、メジャー初のシングル「distance」を発売。CD規格では、CDのみの通常盤のほかDVD付2枚組の初回限定盤の2形態が同時発売となり、本作付属DVDが初の映像作品の製品化となる。タイトル曲「distance」はテレビ朝日系『musicる TV』2012年4月度オープニングテーマ、北海道テレビ放送『夢チカ18』2012年4月度オープニングテーマ、tvk『音楽缶#』2012年4月度テーマソングにそれぞれ起用された。オリコンチャートデイリーランキングでは4月4日付で4位を記録し、自身初のトップ5入りを記録。また、ニルヴァーナのアルバム『Never Mind』のカバーを収録したトリビュート・アルバム『NEVERMIND TRIBUTE』も同時発売され、本作で「Lithium」のカバーを収録した。同日より、NANO Media Inc.の提供により、iPhoneおよびAndroid端末向けのアーティスト公式スマートフォンアプリ『MAN WITH A MISSION Official Apps』が無料配信開始。シングル発売を記念し、発売翌日の4月5日にはタワーレコード渋谷店にてメンバーが1日店長に就任し、本作キャンペーンと同時に接客や商品陳列などの営業業務を行った。4月7日には、ニッポン放送『オールナイトニッポンR』にて、Jean-Ken Johnnyがラジオパーソナリティに起用された『MAN WITH A MISSION ジャン・ケン・ジョニーのオールナイトニッポンR』が放送。7月18日2ndフルアルバム『MASH UP THE WORLD』を発売。2ndフルアルバム収録の「FROM YOUTH TO DEATH」がハッピーMusic7月オープニングテーマに起用される。
2013年2月22日、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に出演し、地上波の音楽番組に初めて生出演した。
3月7日、全日本CDショップ店員組合の「第5回CDショップ大賞」の大賞を「MASH UP THE WORLD」で受賞。
8月19日、ソニー・ミュージックレコーズへの移籍を発表。移籍後初のシングル「database feat. TAKUMA(10-FEET)」はテレビアニメ『ログ・ホライズン』のオープニングテーマとして使われ、同作の第1期第18話にメンバー全員がモブキャラとして登場している。
2016年10月からソニー「ハイレゾ級ワイヤレス」キャンペーンCMに起用され、CM初出演を果たす。
2020年2月14日からバンド初となるドキュメンタリー映画『MAN WITH A MISSION THE MOVIE -TRACE the HISTORY-』を公開された。
2022年5月16日、週刊誌でKamikaze Boyの女性問題が報道され、これに伴い同年5月19日にKamikaze Boyの活動自粛が発表された。なおその後のMAN WITH A MISSIONとしてのライブ活動、イベントへの出演は予定通り行われた。
2023年11月13日に同年12月31日にNHKで放送される『第74回NHK紅白歌合戦』の出演者が発表され、同番組に初出場することが決まった。
ディスコグラフィ
シングル
CDシングル
デジタル・シングル
太字は単曲での配信限定シングル、太字でないものはシングルやアルバム収録曲の先行配信。
アルバム
フル・アルバム
ミニアルバム・EP
ベスト・アルバム
コンピレーション・アルバム
スプリットEP
配信限定EP
配信限定ライブ・アルバム
発売中止作品
映像作品
参加作品
ソロでの参加や、作詞・作曲・編曲・演奏での参加も含む。
タイアップ
※表記は起用順
公式バンドスコア
シンコーミュージック・エンタテイメントより発売。各曲にメンバーからのアドバイスが寄せられている。
- MASH UP THE WORLD - 2012年11月1日初版発行 ISBN 978-4-401-35690-4
- MAN WITH A MISSION - 2012年12月20日初版発行 ISBN 978-4-401-35689-8
- Tales of Purefly - 2015年6月18日初版発行 ISBN 978-4-401-35792-5
- 5 Years 5 Wolves 5 Souls - 2015年11月8日初版発行 ISBN 978-4-401-35819-9
ライブ・出演イベント
ワンマンライブ・ツアー
- 主催ライブとツアーについて記載。
出演イベント
主な出演
CM
- ソニー「ハイレゾ級ワイヤレス」(2016年)
映画
- MAN WITH A MISSION THE MOVIE -TRACE the HISTORY-(2020年)
ミュージック・ビデオ
- LOW IQ 01「Thorn in My Side」(2019年)トーキョータナカのみ)
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 日本クラウンによる公式ページ
- ソニーミュージックによる公式ページ
- MAN WITH A MISSION - Ameba Blog
- MAN WITH A MISSION - Myspace
- MAN WITH A MISSION (@mwamjapan) - X(旧Twitter)
- MAN WITH A MISSION (MWAMjapan) - Facebook
- MAN WITH A MISSION (@manwithamission) - LINE Add Friend




