プラネット・エックス』(Planet X)は、アメリカ合衆国のキーボーディスト、デレク・シェリニアンが1999年に発表した、ソロ名義では初となるスタジオ・アルバム。

解説

本作で共演したシェリニアンとヴァージル・ドナティは、トニー・マカパインと共に本作と同名のバンド「プラネット・エックス」を結成し、2000年にファースト・アルバム『ユニヴァース』を発表している。なお、3部構成の組曲「アトランティス」はプラネット・エックス名義のライブでも演奏され、アルバム『ライヴ・フロム・オズ』(2002年)にも収録された。

スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「作曲に関しては、キング・クリムゾン等、プログレッシブ・ロックの大物達による複雑でテンポ・チェンジが多い作風と並び、スティーヴ・ヴァイからの影響もそこかしこに表れている」と評している。

キーボーディストの難波弘之は、『ユーロ・ロック・プレス』誌(VOL.3)において「(シェリニアンの)音の使い方がエディ・ジョブソンっぽい。冒頭の組曲「アトランティス」をはじめ、小品もそれぞれ力作。ヴァージル・ドナティがうまいせいか、フュージョン風でもある」と評した。

収録曲

特記なき楽曲はデレク・シェリニアンとヴァージル・ドナティの共作。

  1. アトランティス パート1 "アポカリプス 1470 B.C." - "Atlantis: Part 1. "Apocalypse 1470 B.C."" - 6:59
  2. アトランティス パート2 "シー・オヴ・アンティクァティ" - "Atlantis: Part 2. "Sea of Antiquity"" - 4:18
  3. アトランティス パート3 "ロスト・アイランド" - "Atlantis: Part 3. "Lost Island"" - 5:38
  4. クラブ・ネビュラエ - "Crab Nebulae" - 4:07
  5. ボックス - "Box" - 5:05
  6. マネー・ショット - "Money Shot" - 4:26
  7. デイ・イン・ザ・サン - "Day in the Sun" - 4:58
  8. ステイト・オヴ・デリリウム - "State of Delirium" - 2:48
  9. スペース・マティーニ - "Space Martini" - 3:47
  10. ブルネイ・バビロン - "Brunei Babylon" (Derek Sherinian, Virgil Donati, Brett Garsed) - 5:39

参加ミュージシャン

  • デレク・シェリニアン - キーボード
  • ヴァージル・ドナティ - ドラムス
  • ブレット・ガースド - ギター
  • トニー・フランクリン - ベース

脚注・出典


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