レッドジェネシス(英: Red Genesis、2018年3月17日 - )は、日本の競走馬。2021年の京都新聞杯の勝ち馬である。

馬名の由来は「冠名+創世記、起源」。

戦績

デビュー前

2018年3月17日、北海道安平町のノーザンファームで誕生。一口馬主法人東京ホースレーシングから総額7,000万円(一口175,000円×400口)で募集された。ノーザンファーム早来で育成の後、栗東の友道康夫厩舎に入厩した。

2歳(2020年)

7月19日に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦に福永祐一鞍上で出走。単勝1.7倍の断然人気に推されたが3着に敗れる。その後人気に推されながら勝ちきれない競馬が続くも、川田将雅鞍上で出走した4戦目の未勝利戦で初勝利を挙げた。

3歳(2021年)

昇級初戦となるフリージア賞(1勝クラス)は6着に敗れる。しかし次走のゆきやなぎ賞はロングスパートから2着に4馬身差を付ける快勝で2勝目を挙げた。

次走には重賞初挑戦となる京都新聞杯を選択。モーリスとシーザリオの仔ルペルカ-リア、同条件の大寒桜賞を制したマカオンドールと自身含めた3頭が人気を集める中で3番人気に推されると、レースでは中団追走から直線で脚を伸ばし、最後は逃げ粘るルペルカ-リアを3/4馬身差で捕らえきって優勝。重賞初制覇を果たした。この勝利で鞍上の川田将雅はJRA通算1600勝、管理する友道康夫調教師はJRA通算600勝を達成した。初のGI挑戦となった東京優駿は横山典弘に乗り替りとなる。出遅れ気味にスタートを切ると、そのまま離れた最後方からレースを進め最後の直線は内を割って追い込んだが11着に敗れた。

夏は休養し神戸新聞杯から始動、鞍上は藤岡康太に乗り替わる。10頭立て5番人気だったが、不良馬場のなか後方から直線で内をついて抜け出し、ステラヴェローチェに半馬身交わされるものの2着に入った。川田将雅に鞍上が戻った菊花賞は1番人気に推された。レースは後方2番手から追い込みに懸けたが、伸びを欠いて13着に敗れた。敗因として川田は前走の疲れが出たとコメントしている。

4歳(2022年)

2021年の菊花賞の大敗後は年内全休し、2022年は2月13日に行われた京都記念を始動戦として選択。鞍上には神戸新聞杯で2着に好走した藤岡康太が選ばれた。当日は前年のオークス馬ユーバーレーベンに続く2番人気に支持された。まずまずのスタートを決めると終始最後方につけ、第3コーナーに入ろうとするあたりで捲りをかけ、一時は中団先頭の位置までにつけたものの、4コーナーに差し掛かった時点でズルズルと後退していき、直線では全く見せ場のないまま最下位に敗れた。鞍上の藤岡は「3コーナーで気の悪さを出して突っ張ってしまって…。いい時に乗せていただいたのに申し訳ありません」とコメントした。その後は初めてのブリンカーを試し、大阪杯に出走したが、近二走の大敗の影響を受けてオッズは12番人気にとどまり、本番も最後方集団から抜け出せず、上がり35.4Fの脚で追い上げたものの全く届かず13着にまたも大敗。一時放牧をはさみ、夏季初戦で初コンビとして鞍上に三浦皇成を迎え七夕賞に出走。全16頭中10番人気に支持される。スタート後に他馬とぶつかるが、なんとか体勢を立て直し後方からのレースを進めた。3コーナーに入ろうというあたりで捲りをかけたものの、中団に迫ったところでまた後退していき、直線も鞍上の懸命のムチ入れも虚しく15着に敗退。鞍上の三浦は「ゲートはいつもより出たのですが、両サイドから挟まれてしまいました。小回りの福島は合っていないかもしれません」と振り返った。その後新潟記念に内田博幸を背に出走するもまた16着と惨敗。その後は自身初ダートなる11月27日に行われたカノープスステークスに出走。鞍上はまた藤岡康太に戻ったが、こちらもまた12番人気の12着と完敗。結局このあと年内にレースには出走せず、前年度から一勝を上げるどころか全て10着以下で終わり、前年の神戸新聞杯2着、菊花賞1番人気馬とは思えないような不遇の4歳時を過ごした。

5歳(2023年)~6歳(2024年)

前走後長期休養に入り、その間去勢されセン馬となる。11月18日に行われたアンドロメダステークスで約1年ぶりに復帰するも12着、続く12月2日中山競馬場で行われたステイヤーズステークスに出走するも同じく12着に終わる。2024年に入り、2度目のダート挑戦となった2月24日の仁川ステークスではブービーの15着。3月10日の金鯱賞で9着に敗れたのを最後に現役を引退、3月16日付けでJRAの競走馬登録を抹消された。引退後は長崎県のNPO法人長崎流鏑馬保存会で繋養される。

競走成績

以下の内容はnetkeiba.comの情報に基づく。

血統表


  • 母の全兄に1997年アイルランドインターナショナルステークス、1998年2000ギニー勝ち馬のキングオブキングスがいる。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ

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